第二ボタン
尚美、亮くん、結婚おめでとう!
私は、新郎新婦の高校時代からの友達で、吉野といいます。
私は、二人はいつか結婚するんじゃないかと前から感じていました。
なぜなら、二人がお付き合いを始めたのは高校を卒業してずいぶん経った同窓会で再会してからなのですが、二人は実は高校のときから両思いだったからです。
お互いがお互いのことをなんとなく好きだなっていう思いはあったようなのですが、二人とも照れ屋なので自分から付き合ってくださいと言い出せなかったんです。
二人は水泳部で、私は水泳部ではなかったけれど尚美と仲がよかったので頻繁にプールに顔を出していて、どっちかが泳いでいる間にもう片方の話を聞いたりする役目になっていたんです。
その内容が面白いくらいに二人とも同じなんです。
好きなんだけど、言い出せない。できれば相手から言ってほしい(笑)
そんな二人なので、進展するはずがありません。
しかし、そういうのは他人が伝えるものではないと思っていたので、私は様子をずっと見守っていました。
そして、卒業式が間近に迫ったある日、私は亮くんの方に『もうすぐ卒業だよ?今のままでいいの?尚美は亮くんのこと好きだと思うけど』って言ったんです。
それでも亮くんは何の行動も起こしませんでした。
私は二人の問題だからと、それ以上は言わず、卒業式当日。
言葉には出せなくても、せめて態度でしめそう!と、私は亮くんに第二ボタンを渡すように言いました。
でも、やっぱり勇気がないのか、第二ボタンは外したものの、私の手の中に握らせただけでした。
私から渡したってしかたがないと思い、私はそのボタンをとりあえず持ち帰りました。
それから数年後、同窓会で再会した二人が付き合い始めたのです。
どちらから告白したのかは分かりませんが(笑)
そして、いまここに、当時私が預かったままになってい第二ボタンがあります!
今度こそ、亮くんの手から、ちゃんと尚美に渡してほしいと思います。
もちろん、熱いメッセージも忘れないでね!
恥ずかしがり屋の二人だからこそ、いつまでも純粋な、温かい家庭が築けると思います。
二人とも、お幸せにね!
今日はお招きありがとうございました!
